TAROT DE PARIS color-cube

タローデパリコース(講座)随時開催。受講希望受付中です。

自分の直感とつながるタローデパリで今年1年をを元気に!

創始者インタビュー

J ・フィリップ・トーマス
J.Philip Thomas
ジョージア州アトランタ出身。
2002 年に出版された
タロー・デ・パリの作者(イラスト&本)。
17 歳よりタロットとギターを片手に世界中を旅し、オーストラリア、インドネシア、

インド、フランス等に住む。
彼独自の視点を本、音楽、写真、アート、テキスタイル等に表現。
現在ハワイ・マウイ島ノースショアに家族と共に在住17 年。

無限の可能性を秘めるあなたへ


「リーディング法は簡単です。魔法があるわけじゃない」。

そういってフィリップさんは、タロットカードを私の前においた。

 

私は深呼吸をしてカードを手に持ち、シャッフルをする。

「これは、意識と無意識とをしっかりと結び付けるためのカードです。

このカードでまず、現在のあなたを見てもらいましょう。過去のパターンによって出来上がった現在をね。

大切なことは、選択すること。立っている位置を確認すれば、どんな未来も自由にチョイスできるんです。」

リーディングをしてくれているのは、このカードのクリエイター、フィリップ・トーマスさん。

彼は20 年以上の歳月を経て「タロー・デ・パリ」を創造した。

ニューエイジムーブメントが花開いた1967 年、ロスの本屋で導かれるようにして手に取ったタロットの本が、

フィリップさんの人生を大きく かえてゆく。やがて17 才のフィリッ プさんは、タロットカードとギターを 持って

オーストラリア、インドネシア、インド、フランスなど世界へ旅に出た。音楽とアートとタロット。

大アルカナに描かれた愚者のような、境界を越えた旅だ。

「なぜパリなのか? よく聞かれま すが、その問いに答えても無意味で しょう。

問いはマインドからやってく るもので、私たちが今求めているも のは、マインドを越えたところから

やってくるヴィジョンだからです。

このカードはマインドをスローにして溶 かし、ヴィジョンを捉え、元型に触れるためのツールです」。 


旅の中から生まれた光のカード

 

世界史の表舞台として世界に影響を与えてきたパリ。神秘主義の重要 な地でもあるそこに、1781 年タ ロット史に残る人物が登場する。エ ジプト研究や神話研究で有名なクー ル・ド・ジェブラン。

彼はあるパーティ で、リーディングのためのカードと してのタロットの使い方を披露した。

たった一人の男性がまいた種が世界に 広がり、遠くアメリカやそして日本 にも芽吹いた。

それから200年後、同じくパリ (シャンゼリゼ通り上)で壮大なヴィ ジョンを受け取ったのが、フィリップ さんだった。

なぜそのような映像を 見せられたのか、本人にも大きな謎 だったという。

その答えを探し出すかのごとく、イメージを追い求めるようにカメラをかついで連日パリの 路地をさまよい歩いた。

写真の総数 3500枚を超えたという。

本来カードリーディングというも のは、魂の中にすでに存在している 答えを「ひく」という行為を通じて

カードに代弁させ表現させることだ。

無意識に、意識的に選び出されるカー ドは、クライアントの現在と過去を パリを通じて描き出す。

直感でつなが るためのカードを、マインドを駆使 して作っても意味がない。

そのことを 確信したフィリップさんは意図的に迷子になることを選んで、その旅に 没頭してゆく。

それは、歩くことで 自らの中に入ってゆく瞑想のように、 マインドを外す作業だった。

 

 

 

タロットの宇宙システム=22 の旅 

 

マインドのない世界。

広大で豊か な無意識の場。そこにいつでもアクセ スすることができたなら、

生きることはどれほどすばらしいものになる だろうか?

自己変容をもたらす「光 の道」を歩むための指針となるカー ドは、ノーマインドの世界、

人類意 識の貯蔵庫である集合無意識から、 その答えを導き出してくる。

大アルカナは0~21 までの、22 枚 のカードでできている。これらのカー ドは壮大なストーリーを秘めている のだが、タロー・デ・パリの最大の特徴は
このインフィニティー ・シークエ ンスにある。
これには、・グラフィッ ク的な記憶のアイコンとしての役割、
人生は前進していく無限大の可能 性を秘めた2 サイクル(陰陽)の永続的な旅であり、滞りや直線上にあ るものではないこと、中心の0 、 11 の場は大きな 気付きとシフトが起 こるところ、などの意味合いが含ま れている。この旅に始まりと終わり はなく、
連続しながら魂が成長していく様子も読み取れる。小アルカナ は56 枚のカードからなり、4 つのスー ツに分けられている。
タロー・デ・パ リではそれをシンボルではなく、万 物を組成する四大元素(火・風・土・ 水)に対応し、各カードに入り込め る情景が描き出されている。

カードを巡る旅の果てに

 

降りてきたヴィジョンを現象化させるためには長い年月が必要だった。
1989年に再びパリを訪れた際、以前シャンゼリゼ通りを幾度も歩いていた時に感じた、

「欠けている何か」をルーブル美術館の中庭に見た。

そこにはガラスのピラミッドが建てられ、その地下には天井から吊るされたガラスの逆ピラミッドが、

さらにその真下には金色の小型ピラミッドが置かれていた。

それを見た時に、フィリップさんの中でパズルのピースがはまり、

パリとエジプトの不思議な関係が形をとりはじめた。

「パリの街はエボリューション(進化)とレボリューション(革命)を繰り返しながら、

細胞のように大きくなっていき、パリ自体が巨大な集団記憶のプールのようである。」

その中を歩き続けるうちに一つの発見があった。

400年の歳月をかけてその時代 の権力者によって作られていったグランド・アーチから

ルーブルに続く道と建造物。

このラインには集団記憶を浄化し、流す装置のような役目があるのではないか、ということだ。

さらに調べを進めると、このラインを地球上に延ばし、辿るとエジプトに続いていることも発見した。

そこには集団無意識の脈が流れているかのようで、この発見によってヴィジョンを見せられた謎が

次第に解明してきた。(詳しい内容は近著『ロゴス・ ライン』にて)

実体験を元に作られたこのカードの大きな背景がようやく明らかになっ たのだ。

 

16 年の約束と夢の実現

 

しかし、努力を続けるもののカードは完成せず販売を快諾する出版社にも出会えなかった。

フィリップさんは、カードを通じてそれをもたらした存在へ話しかけた。

「オーケー!約束をかわそう。今は制作を続けるのは無理。しかし、続行のサインが来た時には必ず完成させる。」

そして、その約束のままカードを封印し16 年もの歳月が流れていった。

マウイ島に移り住み、穏やかな日を過ごしていた1999 年の冬のある日のこと。

フィリップさん夫婦が飼っている二匹の子犬たちが、フェンスを越えてとなりのコテージに遊びに行ってしまった。

迎えにいった奥さんがコテージに滞在中の日本人夫婦と親しくなり、家族で食事をすることになった。

これまでのライフストーリーを一通り話した後、最後に思い出したように本棚に眠っていたタロー・デ・パリの

イメージが入ったポートフォリオを彼らに見せた。それを見た瞬間、彼らに電流が走ったようだった。

「これは是非、世に出してほしい、出るべきものだ!しかし、それは簡単なことではありませんよ」

それを聞いた男性は初対面の彼に、完成のための援護をさせてほしいと名乗り出てくれたのである。

その瞬間、サイが切って落とされたのを彼は感じた。子犬たちがもたらした出会い、

その男性はのちに『ユダヤ人大富豪の教え』でベストセラー作家となる本田健さんだった。

彼らとの約束はすぐに現実化し、日本を経由して、いよいよタロー・デ・パリの封印が解かれる時がきた。


集合無意識の扉を開くリーディング

 

意識するしないに関わらず、私たちの人生は選択によって創造されている。

ユングが唱えた集合無意識とは、仏教では「無量寿光」、宇宙の記憶庫アカシック ・レコードともいわれる。

全世界でほぼ共通の概念である内宇宙に存在する意識のネットワークであり、

人類の叡智のプールそのものである。

古代より現代まで、自分自身の中枢にアクセスする方法を人は追い求めてきた。

さまざまな方法論があみだされ、錬金術や悟りや目覚めを人々は今もなお求めている。

フィリップさんを通じて、カードに変換された集合無意識の扉。

このカードを使えば、誰でもが叡智の源泉に触れることができる。

ギリシャや古代エジプトの叡智が連綿と受け継がれてきたタロット。

21 世紀、新しい光のカード「タロー・デ・パリ」は、これから本当の自分自身との出会いを

果たしてゆこうとする人にとって、最良のパートナーとなるだろう。

雑誌 スターピープル・オブ・アース Vol.16より